新聞連載コラム「商いは芸」
新聞連載コラム「商いは芸」2004年5月16日号
先日、とあるホテルのイタリアンレストランで仕事の打ち合わせをした。25階の大きな窓からは、すばらしい景色が見え、ランチとはいえ、かなり贅沢な料理に、舌鼓を打ちながら話は進んでいた。
ふと、周りを見渡すと満席のそのレストランで男性は、われわれ2人だけだった。
様々な年代の女性のグループが、時にはワインを片手にナント優雅な時を過ごしているではないか。そういえば、そのお店を予約してくれたのは先方のアシスタントの女性だという。
そうでなければ、われわれだけでは、きっと行かなったに違いない。
定年後、自由な時間が手に入っても、男同士でそんな優雅に時を過ごせるか、はなはだ疑問だ。
そういえば、映画館も毎週水曜日は、レディースデイで1,000円だそうだし、レストランのレディースランチ、旅行までもが、お友達プランがあるという。
男性向けの週末を利用した1泊2日のプチ旅行など、どんなに安くてもたぶんあまり利用者はいないだろう。
女性の柔軟な感性は、「楽しむ時間」を最大限に活用できるようだ。
ひとり寂しくお留守番の男性も外に出かけて行きたくなるような、仕掛けを作ってほしいものだ。
