新聞連載コラム「商いは芸」
新聞連載コラム「商いは芸」2004年10月15日号
10月17日は、何の日だったでしょう?
答えは「孫の日」。この「孫の日」は日本記念日協会の登録認定も受けているという立派な記念日だそうだ。
毎年10月の第3日曜日小さい子にとってはもうひとりのサンタが現れる訳である。その日はデパートのゲームソフトコーナーや人形売り場には、孫に手を引かれたおじいちゃんおばあちゃんでごったがえす。
9月の「敬老の日」のちょうど一箇月後に作られている。「敬老の日」に肩たたきをされたお礼に「孫の日」には財布が一気に緩むという算段だ。これにはなかなかお財布を開かない消費者も負けてしまう。
モノが売れないいま、商品だけで売るよりも、そこにあるイベントの果たす役割は大きい。
これにこれとよく似たもので、「バレンタインデー」と「ホワイトデー」がある。 われわれは、仕掛けられたイベントに楽しみながら乗る。ギフトのやりとりによってより親しくなれるからだ。でもここまで見透かされているなんて、これはまさに商いの芸。
あっぱれという他ない。
