新聞連載コラム「商いは芸」
新聞連載コラム「商いは芸」2005年11月15日号
先日、美容院から帰ってきたカミさんが「今日はいっぱい握手して、あー楽しかった」とうれしそうだ。はて、握手 ? 聞いてみるとそこの美容室は初めてのお客さんとは、まず握手をしてから作業を始めるという。「カット担当の○○ですよろしく」と握手。
「シャンプーをします」と握手してから始まる。
まずスキンシップ。ドライヤーをかけるだけの新米の男の子もよろしくと握手。
池袋西口は、3軒置きに美容室というくらいに美容室の激戦区だという。なるほど用事で出かけた際に改めて見ると、たしかにすごい数だ。どの店もきれいなディスプレイと今風の美容師さんたちでカッコイイ。
生き残りをかけて、それぞれの店ならではのスタイルを作っているようだ。件の握手はそのひとつか・・。
しかし、みんなターゲットは若いお姉さん。
せっかくならクルリと違う方向を向いて、ターゲットを60歳以上の昔のお姉さんへと変えてみてはどうだろうか? 若者風熟年美容室の誕生。ピアスのお兄さんとおばあちゃん。
ステキな髪型をしたご婦人の写真を店先に飾り、音楽もレトロに・・。
時間をゆっくり過ごすため、話相手も兼ねて楽しい憩いのサロンにしてしまったら ?
保険料引き上げで行きづらくなった病院の待合室から美容室がサロンとなれば、地球にやさしい美容室の出来上がり。
